8月29日 林修の今でしょ!講座3時間スペシャル 健康長寿1000人に聞いた健康で老けない秘訣 発酵食品

日本人の平均健康寿命

男性71.19歳以上

女性74.21歳以上

 

今回は、その平均健康寿命をこえている

1000人のの日常生活を調査

 

 20年以上、長寿の秘訣を研究してきた白澤卓二先生(お茶の水健康長寿クリニック院長)に教えていただく。

 

健康長寿の秘訣は?

まず介護になっていない。

つまり介護になる原因の病気にならないということ。

 

2つの病気を回避できている。

1つ目は認知症

2つ目は骨粗しょう症

 そして多くの人は人生を楽しんでいる。

 

最も重要なのは食生活。

今回も9割の健康長寿の高齢者が

発酵食品を食べていた。

 

発酵食品は何がすごい?

 

発酵食品のポイントは3つ

 

1 発酵過程で栄養素が数倍になることもある

 

2 発酵過程で新栄養素が出てくる

(例えば 納豆菌が作るビタミンK2)

 

3 発酵過程で栄養が吸収されやすくなる

発酵のプロセスでは栄養を分解するが、

年をとってくるとたんぱくの分解がしづらくなる。

発酵食品は、食べたあとで、体に負担が少ない。

 

健康長寿1000人に聞いた

よく食べる発酵食品は? 

1位  ヨーグルト

2位 納豆

3位 味噌

4位 漬物

5位 キムチ

 

1位のヨーグルトの驚きのパワー

ヨーグルトの乳酸菌が免疫力をUPしてくれる。

 腸の中の善玉菌が多い人が、がんになりにくい

 

また免疫機能が高く、インフルエンザなど様々な病気になりにくい

 

ハーバード大学の研究で、ヨーグルトを食べる人と食べない人、成人男女19万人を30年間調査した結果、ヨーグルトを1日1回食べる人は食べない人より糖尿病の発症率が18%減少していたことが分かった。

 

健康長寿になるためにヨーグルトに足したほうがより良いのは?

Aバナナ Bリンゴ

 

正解・・Aバナナ

 

バナナのオリゴ糖や食物繊維は、善玉菌のエサになり、腸内環境を改善。

ヨーグルトの乳酸菌とWの効果が期待される。

 

2位の納豆の驚きのパワー

納豆のビタミンK2が骨粗しょう症を予防してくれる。

カルシウムが腸管から吸収されたあとに

ビタミンK2がないと骨に行かない。

 

健康長寿の方が納豆と合体させている食材は?

Aとろろ Bキムチ

 

正解・・Bのキムチ

キムチに入っているのは乳酸菌。

納豆菌と乳酸菌の相性はいい。

 

納豆のスペルミジンが細胞の老化を防いでくれる?

 オートファジーといって細胞の中にゴミがたまってきたときにゴミを分解して再利用する働きがある。

これは老化防止につながるシステム。

納豆の中にあるスペルミジンがゴミの再利用を促進してくれる。

 

納豆が苦手な人は細胞の老化を防ぐ

スペルミジンが豊富な食材を食べるといい。

どちらが多い?

Aきのこ Bサンマ

 

正解・・きのこ

 

3位の味噌の驚きのパワー

赤みそのメラノイジン→がんと戦う細胞を活性化する効果が期待される

白みそのGABA→血圧を下げる効果が期待される

 

味噌は量をたくさんとるよりも小まめに食べることが大切。

 

4位の漬物の驚きのパワー

健康長寿の方がよく食べる漬物は?

奈良漬、しば漬け、ぬか漬け、野沢菜

たくあん、粕(かす)漬け

 

正解・・ぬか漬け

ぬかの中にビタミンBがたくさん入っている。

 

野菜をぬか漬けにしたときの栄養素の変化

 

ビタミンB1→脳の糖質代謝に必要

ビタミンB6→脳のアミノ酸代謝に必要

 

例 ビタミンB1

大根(皮つき)16.5倍

きゅうり 8.7倍

かぶ(皮なし) 8倍

 

例 ビタミンB6

大根 5.5倍

きゅうり 4倍

かぶ 2.3倍

 

さらにぬか漬けの酪酸(らくさん)菌が腸の傷を修復してくれる。

酪酸が免疫細胞を刺激して、腸の中の免疫機能を保ってくれる。

歳をとると腸管がダメージを受けるが、その腸の傷を修復する作業をしてくれる。

 

 漬物はたくさん食べるよりも色々な種類を少しずつ食べるのが良い