7月17日 主治医が見つかる診療所 酢の健康効果
担当博士は、小泉幸道(ゆきみち)東京農業大学名誉教授
テーマ 体を健康にする酢のすごい力
お酢の中に含まれている酢酸(さくさん)、これが健康に影響してきます。
① 脂肪を合成するのを防ぐので、内臓脂肪を減少させます。
また、脂肪の分解を促進します。
② 血圧を下げてくれる効果
血圧を調整するホルモンの調整機構がありますが、酢が血圧をさげてくれます。
③ 血糖値の上昇を抑えてくれます。
肥満気味男女104名に12週間、酢を含む飲料と酢を含まない飲料をどちらかとってもらう実験を行いました。
酢をとったグループは・・
内臓脂肪が約4.9%減りました。
平均1.1kgの減量にも成功しました。
腹囲(ふくい)も約1.4cm減りました。
血液中の中性脂肪も減少しました。
食後の血糖値の上昇も抑えられました。
<注意点>
毎日とっていても、途中でやめると改善していた数値が元に戻ります。
なので、お酢をとり続けるということが大事だそうです。
米酢、黒酢、バルサミコ酢、リンゴ酢と色々な種類がありますが、どのお酢をとったとしても酢酸としては十分とれます。
1日の摂取量の目安は、大さじ1杯(約15ml)。
問題 お酢が苦手な人でもとりやすい今注目の○○酢はなに?
答え・・リンゴ酢(フルーティーで甘い酸味)
リンゴ酢とは、リンゴの果汁を発酵させて作る果実酢。
酸味を表す指標として酸度(さんど)というものがありますが、多くのリンゴ酢は一般的な穀物酢と比べて、酸度が高めになっています(酸っぱい)。
なぜ、リンゴ酢は酸度が高いのに、口当たりがやさしいのでしょうか?
穀物酢には酢酸の他にアミノ酸が含まれていますが、リンゴ酢には酢酸の他にリンゴ酸というものが含まれています。リンゴ酸は清涼飲料水の味付けにも使用されています。リンゴ酸は、さっぱりとしたクセのない酸味がついている物質なのです。
さらにリンゴ酢にはリンゴ由来の様々な栄養成分もあります。
その1つがリンゴ・ポリフェノールです。
強い抗酸化作用があるといわれ、老化防止、脂肪燃焼、美肌などの効果が期待できます。
また、カリウムも含まれているため、体内の余分な塩分を排出する働きもあります。
リンゴ酢には、他の酢にはない健康効果があるのです。